News and Events

トプコンとオムロン ヘルスケア 中国ヘルスケア事業で協業を深化

~生活習慣病の健診(スクリーニング)の普及を推進~

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野聡、以下「トプコン」)とオムロン ヘルスケア株式会社(本社:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下「オムロン ヘルスケア」)は、中国で急増する糖尿病をはじめとする生活習慣病の健診(スクリーニング)の普及・拡大に向けた取り組みで、両社の協業を深化させることで合意しました。

中国における健診(スクリーニング)需要の拡大

中国では、高齢化や生活習慣の変化に伴い、高血圧や糖尿病をはじめとする様々な慢性疾患の増加が課題となっています。高血圧患者は推定3億3千万人、糖尿病患者は推定1億4千万人を超えるなど世界最大級の生活習慣病大国である為、中国政府は2016年に「健康中国2030」政策を発表し、生活習慣病を抑制する方針を打ち出しました。

この指針に対し、オムロン ヘルスケアの中国子会社であるオムロンヘルスケア(中国)有限公司とオムロンメディカル(北京)有限公司は2016年より専門医、製薬会社、医療IT企業と共に病院内にワンストップで糖尿病患者の情報を管理し、合併症も含めた適切な診察を受けられる「メタボリックマネジメントセンター(MMC)*1」の展開を中国全土で進めています。MMCは2021年3月現在で760拠点を超え、早期に1000拠点を目指します。

トプコンとオムロン ヘルスケアの協業について

トプコンは、このオムロン ヘルスケアの取り組みに対し、無散瞳眼底カメラ TRC-NW400*2を活用した眼底写真像に基づく糖尿病スクリーニングソリューションの提供に貢献してまいりました。そして、この度生活習慣病患者の増加による慢性疾患の合併症へのスクリーニング需要のさらなる拡大に伴い、両社の中国子会社間で締結していた代理店契約の内容を拡充し、従来のMMCに加え、中国全土に拡大する健診センターをターゲット顧客に加え販売を強化すること、また無散瞳眼底カメラに加え、眼圧計を製品ラインアップに追加することで合意しました。これにより、糖尿病などの生活習慣病に伴う合併症を診療する際、様々な診療科を受診しなければならないといった患者負担を大幅に軽減するとともに、適切なタイミングで適切な治療を受けられる医療環境づくりに貢献します。

メタボリックマネジメントセンター(MMC)
無散瞳眼底カメラ TRC-NW400

トプコンとオムロン ヘルスケアは、中国で高まるヘルスケア需要に対応し、MMCや健診センターにおける慢性疾患スクリーニングで協業をさらに加速していきます。また、両社の協業を通じて、中国の人々の健康で健やかな生活へ貢献していきます。

*1メタボリックマネジメントセンター(MMC)について
 内分泌科をはじめとした糖尿病およびその合併症の各診療科に分散していた患者の情報を一元管理し、各診療科目での受診をワンストップでおこなうことができる病院内の仕組み。

*2無散瞳眼底カメラ TRC-NW400について
 タッチパネル操作により熟練不要で簡単に眼底写真を撮影できます。また、PCを必要としないスタンドアロンの使用も可能で、移動健診等にも最適な製品です。
 主に眼科や病院において広く使用されていますが、近年の眼底スクリーニングの需要の高まりにより、海外においては健診施設や眼鏡店、ドラッグストアでも活用されています。